ボランティア
バーンロムサイでもの作りに関わるようになってもう4年。
これまで私と一緒に縫製場の仕事をしてきてくれたボランティアは亜紀さんで3人目、その後任としてやってきた洋子さんで4人目となります。

亜紀さんと洋子さんの歓送迎会にて
大学時代に「国際ボランティア論」などというものを受講した際に当時の教授がおっしゃっていたのは、「ボランティア」というと日本人は自分の身を犠牲にして献身的に捧げるもの、という風に思っている人が多いけれど、そもそも英語でいうボランティアとは「自発的に何かをする、進んで引き受ける」といった意味があり、何も大げさに行動することではないということ。
ボランティア活動が日常にありふれたアメリカで何年も仕事をしてきた教授の言葉からは、今いる自分の環境とは随分と違う世界が想像されたものでした。
と同時に自分でも何かできるかも、自分を変えてみたい、と思ったのも事実。
そんな話を聞いたのはかれこれ20年近くも前のことですが、当時を思い出しながら最近思うのは、日本人にとってもボランティア活動はとても身近というか、それほど気張らずにできることになってきたのではということ。
大学を卒業してから自分でもボランティア活動をしてみたり、その後には国際ボランティアの育成を目的の一つとして活動するNGOで仕事をしたりしてきたのですが、まさか自分がもの作りの世界に入るなんて思ってもいなかった今のバーンロムサイでもボランティアの方々との出会いが日々あります。
少なくともこれまでの自分は自分の好きなことをやってこられたと思うのですが、振り返ると「ボランティア」というのは、色々な意味で自分にとってとても関わりの深いものであることに、なぜか突然気付かされたのでした。
亜紀さんがもうすぐ帰国、新しいボランティアの洋子さんが到着、そしておとといの亜紀さんの日記、人が変わるという節目だからでしょうか、自分のことも色々と考えてしまいました。
自分がなぜチェンマイにいてこの仕事をしているのか、あまり考えなかったり深く考えたり・・・
答えなどないのかもしれないし、まだうまく表現できないのですが、なんとなく今の自分がここにいるということが突然ちょっとだけしっくりきた感じがするのです。
もの作りについて色々と勉強させてくれた亜紀さん、本当にありがとうございました。
これからは新しくきた洋子さんと新たな気持ちでもっともっと素敵なもの作りをしていけたらと思うと同時に、ボランティアに支えられているのだとつくづく実感したのでした。

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鹿児島/加治木町 ギャラリーDO-MAにて「バーンロムサイ展〜ガジュマルの木の下で〜」が開催されています!
9月14日(土)より9月23日(月)まで、鹿児島県加治木町のギャラリーDO-MA(ドーマ)にて「バーンロムサイ展〜ガジュマルの木の下で〜」が開催されています。
初秋にも活躍しそうな肌触りの良いガーゼのトップスや、コットン素材のボトムス、少数民族の華やかな古布を使った小物などを多数用意し、ご来場をお待ちしております。
昨年に引き続き今年もバーンロムサイ展を開催してくださる「ギャラリーDO-MA」さんは、JR日豊本線の加治木駅より徒歩5分、島津家旧居跡前にあります。1908年(明治41年)に建てられた木造住宅の約半分を使った、古風なたたずまいの素敵なギャラリーです。お誘い合わせのうえ、ぜひお立ち寄りください。
■鹿児島/加治木町 ギャラリーDo-Ma
バーンロムサイ展~ガジュマルの木の下で~
期間: 9月14日(土)~ 9月23日(月)
時間: 11:00 〜 18:00
定休日: 会期中は無休
場所:〒899-5213 鹿児島県姶良市加治木町仮屋町 81
ギャラリーDo-Ma (どーま)
TEL: 0995-55-7077
(*高速加治木インター出口で左折、2つ目の信号を右折して
約300メートル 柁城小学校前。)
上田 真理子 | 2013/09/19(木)
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