リス族の子たち
以前から何度も手仕事をしてもらっている山岳民族の子たちの入れ替わりが激しいという話をしてきました。
ここ最近はリス族の子たちが大活躍で、3人もいたところへ以前に働いてくれていたリーさん(=リス族)が戻ってきてくれることになったので、現在リス族は4人。
左がリーさん、右がアーチャーさん
リーさんは1年半ほど前だったか、赤ちゃんができたので辞めることになったのです。
その時は、リーさん、最近ちょっと太ってきたよね、あの若さであのお腹はちょっとヤバくない?!なんて日本人同士で話をしていたところ、なんと妊娠していることが発覚。
それはそれはビックリしたのを覚えています。
そんなリーさんは、チェンマイから車で20-30分のところにあるランプーンという町に旦那さんと子どもと一緒に暮らしているとのことでした。
赤ちゃんが生まれてからもバーンロムサイの手仕事を時々外注で受けてくれたり、何かと助けてもらっていたのですが、この度、赤ちゃんはランプーンの旦那さんに預けて、自分はアーチャーさんと一緒にバーンロムサイ近くのアパートに住みこんで仕事をしてくれることになったのです。
以前は話しかけても結構冷たくて怖いイメージがあったのですが、戻ってきてからのリーさんはすっかりお母さんの顔になって、話しかけるとニコニコと笑顔で答えてくれるようになり、また話も前よりしてくれるようになった感じがします。
同じリス族なのでもちろん何の問題もなく他のみんなともうまくやっています。
リス族4人
すごい数のネコクッション
ジェーマーちゃんとアージューさん
ここ最近は日本からのネコクッションのオーダーの数がすごくて、ジェーマーちゃんとアージューさんはひたすら中綿詰めの仕事が何日か続きました。
真綿なのでフワフワと飛んでしまうし、この作業の際は、頭に頭巾をかぶってエプロンとマスクを装着して防備するのが必須となります。
そういえばリス族というと、アーチャーさんはタイのリス族、その他の3人は確かミャンマー出身だったなと思ってリーさんに聞いてみました。
そう、なのでリーさんはアージューさんとジェーマーちゃんとはミャンマー語が通じるという話から、でもリーさんが、そもそもアージューさんとは義理の姉妹だから以前から知り合いなのよ、と。
一瞬、はっ?姉妹?!と訳がわからなくなり、よくよく聞いてみると、リーさんの弟さんはアージューさんの旦那さんだそう。
アージューさんの旦那さんは現在バーンロムサイの大工チームの一員です。
そうなの、そんな関係だったのー?!とビックリして大声を出していたら、既に縫製場の誰もがみんな知っていたようで、知らなかったのは私だけでした。
リーさんも弟さんも既に長いことタイには住んでいるのでタイ語もバッチリ、でもアージューさんはまだまだタイへ来てから日も浅いのでリーさんほどは話せません。
ジェーマーちゃんも来た当初は全く話そうとしてくれませんでしたが、最近はちょっとずつタイ語ができるようになってきて、私にも直接タイ語で話してくることが多くなりました。
ミャンマーのリス族の子たちはタイのリス族のアーチャーさんとはリス語が通じるので会話には不自由しないというわけです。
この中ではタイ語も上手なアーチャーさんにこれまでは通訳をお願いしていましたが、もうその必要もだんだんとなくなってきたなぁと思います。
どうかみんなが少しでも長くここで働いてくれたらうれしいなと思う今日この頃です。
上田 真理子 | 2014/03/10(月)
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