縫製場に研修生がやってきた
チェンマイは暑い熱い季節を迎えています。
最高気温40度前後、エアコン無しの日々を初体験中です。
縫製場のタイ人スタッフたちと、すれ違うたびに「暑いね」と声をかけ合います。
「暑いね」が、もはや合言葉。
でも、その暑さにやられているのは私ぐらいで、
みんなイベントシーズンを迎えた日本に送る商品をせっせせっせとつくっています。
ま、負けてられない、、、!
学校が夏休みに入ってすぐの3週間、バーンロムサイの子どもたちと一緒に生活をしながら、
平日は職業訓練として縫製場で、裁断から縫製、そして手仕事と、ものづくり全般をひと通りやってみることに。
聞くと、ミシンで縫うのも今回初めてとか。
どうなることやら。
ほっとひと息、ランチタイム。
最初から商品づくりはハードルが高いので、
ノベルティでお客様に差し上げるガーゼの巾着からスタート。
裁断は、あっという間に難なくクリアし、続いて縫製です。
「ガーゼは生地が柔らかいから、最初は難しいよ」という美和さんの言葉通り、苦戦している様子。
ミシンのまわりには、ガーゼの端切れで直線縫いの練習した痕跡がたくさんありました。
ワンちゃん、がんばってる!
ワンちゃんに聞かれて、ダーオもやってみせようとするものの、、、
数分後には、ダーオも一緒になって、エッさんから教わっていました。
巾着づくりに、予想以上に苦戦したせいか、
研修の最後に、卒業制作として作る予定だった自分用のタイシャツを、
作り上げられないかもしれないということで、2週目から取り組み始めます。
今回も裁断はあっという間に終え、縫製へ(またしても写真を取り損ねました…)。
巾着で散々練習したガーゼ生地とはいえ、何度も何度も縫い直して、
エッさんをはじめ、縫製チームのサイさん、ウットさんに教えてもらいながらのタイシャツづくり。
縫ったところをほどく姿を何度か見かけました。
ウットさんに教わり、
エッさんに教わり、
ようやく完成!
カメラを向けると表情固くなってしまいましたが、できたよー!と見せに来たときはとってもすがすがしい笑顔でした。
研修最後の週は、手仕事チームに混じってストールのタッセル付け。
タッセルを付け終わって、ジャンちゃんにチェックをしてもらっているところ。
物静かで、落ち着いていて、着々と丁寧に仕事をこなしていく優しいジャンちゃん、
と思っていたのに、商品の仕上がりをチェックする目はとても厳しく、
ジャンちゃんが手がける商品のクオリティの高さはここからきていたのかと気づかされました。
研修を終えバーンロムサイを出る前に、縫製場に挨拶に来てくれたワンちゃん。
ひとりでバーンロムサイにやってきて、慣れない環境の中で生活しながら、
途中で逃げ出すことなく、3週間やり遂げました!
これからの彼女の人生に、縫製場での経験が少しでも役立つといいなと思います。
一方で、研修生ワンちゃんの横では、
ワンちゃんより少し先輩のダーオが、ゲストハウスのクッション、
福袋の巾着を経て、いよいよ本格的に商品を縫うようになってきました。
もう鎌倉店の店頭や、イベントなどでご覧になった方もいるかもしれません。
この春の新商品「パーカオマーシリーズ」を、ダーオが縫っています。
つくるスピードはゆっくりなので
このシリーズの商品すべて、というわけではないですが、
商品を手に取って、少しずつ成長するダーオの様子を感じていただけたら嬉しいです。
ちなみに、「パーカオマー」とは、北タイの伝統的なチェックの布で、
900年以上も前から、男性の腰巻やお母さんが赤ちゃんのだっこ紐などに使っている万能布です。
村で出会ったおじいちゃん、パーカオマーをマフラー代わりに。
町の食堂でも、頭にパーカオマーを巻いているおばあちゃんを発見!(ちょっとわかりづらいですが、写真中央)
パーカオマーは1反が、幅80~90cm、長さ2mの布。
パーカオマー ストールは、1反をそのまま贅沢に使った大判ストール。日差しが強いときの日よけとして、冷房対策としてこれから活躍しそう。
また、1反のパーカオマーから布を無駄なく裁断して、
エコバッグ、三角バッグ、ハンカチの3アイテムが作られています。
いろんな柄があるので、シーンに合わせて柄を選んだり、
お友だちと柄違いで持っても楽しいかもしれませんね。
A4サイズが入るエコバッグ。
三角バッグは小さくたためるから、持ち歩きにぴったり。かごバッグの内袋にもおすすめ。
50cm角の大判ハンカチは、大きなお弁当箱でもすっぽり包めます。
お気に入りの柄を、ぜひ探しに来てください。
湯浅京子 | 2016/04/05(火)
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